Low-light vision for inspection

Light in the Dark.

暗所の点検映像を、
見落としのない情報へ。

Beaconは、学習不要・CPUだけで動く独自の低照度画像強調技術「SD-Retinex」を核に、下水道管路や船舶のタンクなど光の届かない場所で撮られた点検映像を、現場のPCでオフラインのまま鮮明にし、異常の発見を支えます。

照明不足で撮影された老朽コンクリート下水道管の内部。奥は暗く、壁面の状態はほとんど判別できない。
SD-Retinex で処理した同じ下水道管。左上の管軸方向のひび割れと錆汁、継手のずれ、取付管の開口、底部の堆積物と流水が見える。
SD-Retinex(既定パラメータ)による処理例。CGで再現した下水道管内部のシミュレーション映像です(Web表示用に圧縮)。

02Mission

高度なAIの恩恵を、
すべての現場に安全に解放する。

点検の現場には、光も通信も届かない場所があります。Beaconは、そうした現場でこそ確かに働く「目」をつくります。映像は現場の外に出さず、特別な機材も要らない。いま手元にあるカメラとPCで、見過ごされるリスクをなくしていきます。

Vision

機密と通信の壁を越え、見過ごされるリスクをゼロにする社会へ。

Values

  • Privacy First映像も推論も、現場の外に出さない。
  • Light in the Dark光の届かない場所にこそ、確かな視界を。
  • Autonomy at the Edge通信やGPUがなくても、現場の端末で自律して動く。

03Challenge

光の届かない場所ほど、
点検は難しい。

下水道管路、船舶のバラストタンク、プラント設備の内部、橋の箱桁、洞道。人が常駐しない閉鎖空間は照度の基準の外にあり、昼夜を問わず暗いままです。持ち込める照明や撮影距離には限りがあり、暗い映像は人の目にもAIにも読み取りにくくなります。

暗所の場合、照度の関係から、機体と被写体との距離により撮影品質が変化する

日本海事協会(ClassNK)技報 2021 — 船舶内を模擬した暗所でのドローン撮影の研究より(新しいタブで開きます)

管内No Entry

国の下水道政策は、人が管内に入らずに点検する「管内No Entry」を長期目標に掲げています。撮影した映像から確実に異常を読み取る技術が、ますます重要になります。

出典: 国土交通省 第3次提言(2025年12月)(新しいタブで開きます)

04Technology

学習不要。GPU不要。
暗さを、情報に変える。

Beaconの中核技術「SD-Retinex」は、シグモイド関数の導関数を設計原理とするRetinex系の低照度画像強調手法です。学習データもGPUも使わずに、暗部に埋もれた構造と色を引き出します。

技術の詳細
  • PSNR

    16.47dB

    評価した学習不要手法で最高

  • 色差 ΔE00

    15.90

    評価した学習不要手法で最小

  • 処理速度(18.41 ms/枚)

    54FPS

    評価した学習不要手法で最速

※ 公開ベンチマーク LOL eval15(低照度画像と正解画像のペア15組)で、全手法を同じ評価コードで採点した結果です(Okugawa, 2026, 表II)。比較した学習不要手法は、リポジトリに収録した SSR・MSR・LIME-like の実装と XCR。学習済みの深層モデル Zero-DCE・SCI も、PSNR と色差で上回ります。処理時間は AMD Ryzen 7 8840U・1スレッド・600×400 で計測。

How it works

入れるのは、いまある映像だけ。

  1. Step 01

    映像を取り込む

    既存のカメラ、ドローン、管路TVカメラ、過去の記録映像をそのまま使えます。

  2. Step 02

    暗所を補正する

    SD-Retinexが明るさと色を整え、暗部の細部を浮かび上がらせます。処理はオフラインで完結します。

  3. Step 03

    異常を見つけて伝える開発中

    異常の候補を示し、日本語での問いかけに根拠とあわせて答えます。

05Recognition

事業プランが、
4つの賞を受賞。

Tongali ビジネスプランコンテスト2026(2026年6月20日決勝)で、暗所の点検映像を対象とした Beacon の事業プランが、NICT賞をはじめとする4つの賞を受賞しました。

Beaconについて
  • NICT賞
  • サポーター賞 JR東海賞
  • サポーター賞 Beyond Next Ventures賞
  • Tongali賞 5位

07Team

画像処理、AI、事業開発。
3つの専門をひとつに。

低照度画像強調の研究者、大規模言語モデルの研究者、そして行動経済学を学びビジネスコンテストで実績を重ねるメンバー。分野も所属も異なる3人が、暗所の点検という一つの課題に挑んでいます。

チームを見る

代表・研究開発

奥河 董馬

Toma Okugawa

弓削商船高等専門学校 情報工学科 3年

事業開発

田 雨竜

Uryu Den

広尾学園 インターナショナルコース 2年

AI研究

井下 敬翔

Keito Inoshita

関西大学大学院 商学研究科 商学専攻 博士課程 2年

08Research

研究から生まれ、
研究とともに進化する。

Beaconの技術は、代表・奥河による3本の研究の積み重ねから生まれました。3本とも論文を公開しており、最新の SD-Retinex ではコードと評価結果も誰でも確認できます。

  1. プレプリント
  2. プレプリント
  3. プレプリント

Contact

PoC・共同研究・取材のご相談

暗所の点検映像をお持ちの事業者さま、共同実証にご関心のある企業・研究機関さまからのご連絡をお待ちしています。